「年収○○万円」って聞くと、そのまま自分の自由に使えるお金のように感じる人も多いですよね。でも実際は、年収=手取りではありません。この「差」の正体を知らないと、将来のお金の計画を立てるときに大きな誤算を生みます。
今回はそんな手取りと年収に差がある理由をFP2級中学生の僕が中学生でもわかるようにわかりやすく解説します。
年収と手取りの違い
- 年収:会社から支払われる給与の総額(税金や保険料を引く前)
- 手取り:年収から税金・社会保険料などを差し引いた後、実際に口座に入るお金
年収が多くても、手取りが少ない場合があるってことです。
年収と手取りに差が生まれる理由
① 所得税
- 国に払う税金。稼いだ金額(課税所得)に応じて5〜45%の税率がかかる。
- 給与から自動的に天引き(源泉徴収)される。
② 住民税
- 市区町村・都道府県に払う税金。
- 所得の約10%が目安(均等割+所得割)。前年の所得に応じて決まるため、新社会人の1年目はほぼゼロ。
③ 社会保険料
- 健康保険料:医療費の自己負担を3割にするための制度。
- 厚生年金保険料:将来の年金を積み立てるためのもの。
- 雇用保険料:失業したときや育休時の給付金に使われる。
→ これらは年収の約15%前後が目安。
④ その他(会社による)
- 財形貯蓄や社内積立金
- 福利厚生サービス利用料
実際の差をシミュレーション
年収(額面) | 所得税 | 住民税 | 社会保険料 | 手取り額(目安) |
---|---|---|---|---|
300万円 | 約7万円 | 約15万円 | 約45万円 | 約233万円 |
500万円 | 約15万円 | 約25万円 | 約75万円 | 約385万円 |
800万円 | 約40万円 | 約40万円 | 約120万円 | 約600万円 |
※ 独身・扶養なし・概算。実際は控除額や地域で変動。
なぜ知っておくべきか?
- ライフプランが現実的になる:住宅ローンや車の購入計画が立てやすい
- 転職や副業の判断に役立つ:年収アップでも手取りが少ししか増えない場合がある
- 節税や社会保険の見直しができる:扶養控除やiDeCoなどを活用できる
手取りを増やす方法
- 節税制度を使う(ふるさと納税、iDeCo、小規模企業共済など)
- 社会保険料控除を活用
- 副業や投資で収入源を増やす(ただし税金の申告が必要)
- 会社の福利厚生をフル活用(住宅手当、交通費補助など)
まとめ
年収と手取りには必ず差があります。その理由は税金や社会保険料により年収から引かれるからです。。将来の計画を立てるなら「手取りベース」で考えるのが正解です。
この記事が少しでも役に立ったら嬉しいです。これからもわかりやすくお金の知識を紹介していくので他の記事もぜひみてみてください。ありがとうございました。