最近ニュースでよく聞く「円安」。
でも「円安ってなに?」「どうして日本のお金の価値が下がるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、FP2級中学生が中学生でもわかるように円安の原因をやさしく解説します。
円安とは?
円安(えんやす)とは、日本のお金(円)の価値が外国のお金に比べて下がることです。
例えば、1ドル=100円だったのが → 1ドル=150円になると、同じ1ドルを買うのに前よりも多くの円が必要になります。
つまり「円の力が弱くなった」状態を円安と呼びます。
円安の原因は何?【中学生向けに解説】
円安になる理由はいくつもあります。特にニュースでよく出る原因を4つにまとめました。
1. 金利の差(アメリカと日本の違い)
- アメリカの金利が高い → 日本の金利が低い
お金を銀行に預けたときの利息(=金利)がアメリカの方が高いと、みんな「円」より「ドル」を持ちたいと思います。
その結果、円が売られてドルが買われ、円安になります。
2. 日本の経済成長の弱さ
- 日本の成長率が低いと、「円を持っていてもあまり増えない」と思われてしまいます。
逆に経済が強い国の通貨(ドルなど)は買われやすくなり、円安が進みます。
3. 輸入が多すぎる
- 日本は石油や食料を外国からたくさん輸入しています。
輸入が多いと、外国のお金(ドルなど)を買うために円が売られる → 円安につながります。
4. 投資家のお金の動き
- 世界中のお金を動かす投資家は、安全で利息が高い通貨を選びます。
円が売られて他の通貨にお金が流れると、円安が進行します。
円安になると日本にどんな影響がある?
円安はニュースだけの話ではなく、私たちの生活にも大きな影響を与えます。
円安のメリット
- 輸出企業(自動車・電化製品など)が得をする
- 外国から見て日本の旅行や商品が安くなる
円安のデメリット
- 輸入品(ガソリン・小麦・食料など)が高くなる
- 物価が上がって生活が苦しくなる
- 海外旅行の費用が高くなる
よくある質問(Q&A)
Q1. 円安は悪いことだけ?
→ いいえ。輸出企業にはプラスの効果があります。ただし、物価が上がるので生活は厳しくなりやすいです。
Q2. 円高と円安、どっちがいいの?
→ 立場によります。輸出企業は円安が有利、輸入に頼る家庭や企業は円高の方が助かります。
Q3. 円安はいつまで続くの?
→ 金利の差や経済の強さ次第なので、すぐに終わるとは限りません。
まとめ
- 円安とは 円の価値が下がること
- 主な原因は
- 金利の差
- 経済成長の違い
- 投資家の動き
- 貿易赤字
円安になると、輸出は有利になるけど、輸入品の値段が上がって生活が大変になります。
基本的に僕たち消費者からすると、円安はあまり良くない状況ということです。
