「簿記(ぼき)って授業で聞いたことあるけど、結局何なの?」
FP2級を持ってる高校生ブロガーのはぶおです。
今回は、お金の知識シリーズの中でも聞かれることが多い「簿記」について、中学生・高校生向けにゼロからわかりやすく解説します。
実は簿記は、僕がFPの勉強をする中でも土台になった考え方で、早いうちに触れておくとかなり得です。
簿記とは何か?一言でいうと「お金の記録・整理のルール」
簿記とは、会社やお店の「お金の出入り」を一定のルールに沿って記録し、最終的に「今いくら儲かっているか」「今いくら財産があるか」を明らかにする技術のことです。
たとえば、コンビニでジュースを1本買うと、お店側では
- 現金が100円増えた
- 商品(ジュース)が1本減った
という2つの動きが同時に起きています。
この「2つの側面を同時に記録する」考え方が簿記の基本で、専門的には複式簿記と呼ばれます。
中学校の家庭科や社会科で習う「お小遣い帳」も広い意味では簿記の仲間ですが、簿記はそれをもっと体系立てて、会社の経営状況までわかるようにしたものです。
なぜ中高生が簿記を学ぶといいのか
1. お金の流れが「見える化」される
将来アルバイトを始めたり、自分でお小遣い管理をしたりするときも、簿記的な考え方(収入と支出、資産と負債)を知っていると、家計簿やお金の管理が格段にラクになります。
2. 大学受験・就職で評価されやすい
商業高校はもちろん、普通科の高校生でも日商簿記3級を取得している生徒は、指定校推薦やAO入試(総合型選抜)でアピール材料になるケースがあります。
また、経理・会計だけでなく、営業や経営企画などビジネスのあらゆる場面で「数字が読める人材」として評価されます。
3. FPの勉強との相性が良い
僕自身FP2級の勉強をしていて感じたのは、簿記の「資産・負債・収益・費用」を整理する考え方は、FPで学ぶキャッシュフロー表や貸借対照表の理解にそのまま活きるということです。
お金の知識を体系的に増やしたい人には、FPと簿記はセットで相性がいい組み合わせです。
簿記の資格にはどんな種類がある?
簿記の検定試験にはいくつか種類がありますが、中高生がまず知っておくべきは以下の3つです。
| 検定名 | 主催 | 特徴 |
|---|---|---|
| 日商簿記検定 | 日本商工会議所 | 知名度・信頼性ともにNo.1。就職・進学で最も評価されやすい |
| 全商簿記検定 | 全国商業高等学校協会 | 主に商業高校生向け |
| 全経簿記検定 | 全国経理教育協会 | 専門学校生向けが中心 |
このあと解説するのは、社会的な評価が高く、中高生でも受験しやすい日商簿記3級です。
日商簿記3級の試験概要(2026年度版)
日商簿記検定は,年齢や学歴などの受験資格に制限がなく誰でも受験できます。
中学生・高校生でも大人と同じ条件で挑戦できる資格です。
試験形式は2種類
- 統一試験(ペーパー方式) : 2級・3級は6月・11月・2月の年3回実施</cite>される、会場に集まって受ける形式
- ネット試験(CBT方式) : 全国のテストセンターのパソコンで、好きなタイミングで受験できる形式で、その場で合否がわかるのが大きなメリットです
学校のテスト期間などと重なりやすい中高生には、日程を自分で選べるネット試験の方が計画を立てやすいかもしれません。
合格ラインと合格率
合格ラインはどの級も得点率70%以上です。合格率の目安は次の通りです。
- 日商簿記3級 : 合格率は約30〜40%
- 日商簿記2級 : 合格率は約20%
3級は統一試験で30%台、ネット試験では40%前後の合格率となっており、決して簡単な試験ではありませんが、正しく勉強すれば十分に合格が狙えるレベルです。
勉強時間の目安
3級の学習目安は50〜100時間程度とされています。
1日1時間の勉強なら2〜3ヶ月、部活や勉強と両立しながらでも、計画的に進めれば中高生でも十分に到達できる時間です。
中高生が簿記3級に合格するための勉強法
ステップ1:仕訳(しわけ)を最優先で理解する
簿記の土台になるのが「仕訳」という、お金の動きを記録するルールです。最初はここでつまずきやすいですが、逆にここさえ理解できれば残りの学習はスムーズに進みます。
ステップ2:テキスト1冊+問題集1冊に絞る
あれこれ手を広げず、初心者向けのテキストと問題集を1シリーズ選んで繰り返すのがおすすめです。
FP試験のときと同じですが、複数の教材に手を出すより、1冊をやり込む方が中高生の限られた勉強時間には向いています。
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第13版 [ 滝澤 ななみ ]
おすすめの参考書 は「みん欲シリーズ」のこちらの参考書です。
この参考書は図解しやすくまだ簿記を勉強したての方や中高生にとてもお勧めすることができます。
ステップ3:過去問・予想問題を繰り返す
配点の大きい第1問(仕訳問題)と第3問(決算関連)で得点を安定させることが、合格への近道です。
とにかく問題演習の回数を増やすことを意識しましょう。
ステップ4:受験日を先に決める
ネット試験は好きなタイミングで受けられる分、先延ばしにしやすいという面もあります。
「◯月◯日に受ける」と先に決めてから逆算して勉強を進めると、ペースを保ちやすくなります。
よくある質問
Q. 簿記3級は中学生でも受かりますか?
A. 年齢制限はないので受験自体は可能です。
ただし内容は主に高校生〜社会人向けに作られているため、簿記の言葉(勘定科目など)に慣れるまで少し時間がかかることがあります。
中学生のうちに挑戦する場合は、じっくり時間をかけて基礎から取り組むのがおすすめです。
Q. 簿記とFPはどっちを先に勉強すべき?
A. どちらから始めても構いませんが、「身近なお金の話」から入りたいならFP3級、「会社のお金の仕組み」に興味があるなら簿記3級から始めるのがイメージしやすいです。
Q. 独学でも合格できますか?
A. 3級であれば独学で十分合格を狙えるレベルです。
実際に僕もFP2級を独学で合格しているので、正しい教材選びとスケジュール管理ができれば、中高生でも独学は十分可能だと思います。
まとめ
簿記は「お金の出入りを記録し、見える化する技術」です。
特に日商簿記3級は年齢に関係なく挑戦でき、合格率も30〜40%台と、正しく勉強すれば中高生でも十分に届く資格です。
お金の知識を早いうちから身につけたい人は、FPと合わせて簿記にも挑戦してみてはどうでしょうか。
