「1円玉を作るのに1円以上かかることがある」と聞いたことはありませんか?
もし本当なら、作れば作るほど赤字になります。それなのに、なぜ日本は今でも1円玉を製造しているのでしょうか。
この記事では、1円玉が赤字になる理由や、それでも作られ続ける理由、将来廃止される可能性についてわかりやすく解説します。
1円玉は本当に赤字なの?
結論から言うと、1円玉の製造コストが額面の1円を上回ることは毎年あります。
1円玉はアルミニウムを材料として作られており、製造には次のような費用がかかります。
- アルミニウムの材料費
- 工場の運営費
- 人件費
- 輸送費
- 設備の維持費
そのため、原材料価格や人件費が上昇すると、1円玉1枚を作るコストが1円を超えることがあります。
つまり、額面だけを見ると赤字になる場合があるのです。
ちなみに原材料だけでは赤字でないらしいですよ。
それでも1円玉を作る理由
では、なぜ赤字なのに作り続けるのでしょうか。
理由は利益を出すためではなく、日本のお金の仕組みを維持するためです。
お釣りを正確に渡すため
例えば商品が101円だった場合、1円玉がなければ正確なお釣りを渡せません。
1円玉があることで、
- 101円
- 257円
- 999円
など、細かい金額での取引が可能になります。
経済活動を円滑にするために必要な存在なのです。
日本円への信頼を保つため
お金は「みんなが価値を信じているから使えるもの」です。
もし1円玉を突然廃止すると、
- 端数処理をどうするのか
- 値段表示をどうするのか
などの問題が発生します。
そのため、政府や日本銀行は通貨制度の安定を重視しています。
海外では小額硬貨を廃止した国もある
実は海外では小額硬貨を廃止した国もあります。
例えば、
- カナダ
- ニュージーランド
などでは、少額硬貨の流通を終了しています。
現金払いの際は合計金額を切り上げ・切り下げして対応しています。
その背景には、
- 製造コストの上昇
- キャッシュレス決済の普及
があります。
日本でも1円玉は廃止される?
現時点で廃止の正式な決定はありません。
しかし、将来的な可能性はあります。
理由として、
キャッシュレス決済が増えている
クレジットカードやQRコード決済では1円単位の計算が簡単です。
現金を使う機会が減れば、1円玉の必要性も低下します。
製造コストが上昇している
物価上昇や人件費上昇が続けば、1円玉の維持コストはさらに高くなる可能性があります。
1円玉がなくなったらどうなる?
仮に1円玉が廃止された場合、多くの国と同じように現金払いのみ端数処理が行われる可能性があります。
例えば、
- 102円 → 100円
- 103円 → 105円
のように、5円単位へ丸める方法です。
ただし、キャッシュレス決済ではこれまで通り1円単位で決済できるでしょう。
よくある質問
1円玉の材料は何ですか?
主にアルミニウムです。
1円玉はいつから使われている?
現在流通している一円玉は、1955年から発行されています。
1円玉は将来価値が上がる?
通常の1円玉が高額になることはほとんどありません。ただし、発行枚数が少ない年のものはコレクター需要がある場合があります。
まとめ
1円玉は製造コストが額面を上回る年があり、単純に考えると赤字になることがあります。
しかし、
- お釣りを正確に渡すため
- 通貨制度を維持するため
- 日本円への信頼を保つため
といった重要な役割があるため、現在も製造されています。
キャッシュレス化が進む中で将来的な廃止の可能性はありますが、現時点では日本の経済活動を支える大切な硬貨の一つです。
